神様修行はじめます! 其の二
「小娘と別れて後、永久は変わってしもうた」


「・・・変わった!?」


「元に戻った、と言うのが正しいやもしれぬ」


「・・・・・どういう意味?」


「人形のようになってしまったのじゃよ」



めったに口を利かなくなった。

笑わなくなった。

怒りもしない。

冷めた目。無機質な態度。


「小娘と出会う前の永久に戻ってしまった」


いや。

以前より、さらにひどかったやもしれぬ。


そして、遠い目をして空ばかり見るようになった。


何かを探し求めるような目で・・・。


食は細くなり、少しずつ痩せていった。


しま子や我の事までも避けるようになった。


「我が永久から引き離されたのは、ちょうどその頃じゃ」


頃合を見計らうかのような、華子の差し金じゃった。


案じたが、側にいなければどうにもできぬ。


「そして永久は捕らえられたのじゃ」

「そんな・・・」

「ろくに抵抗もせんかったらしい」

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