神様修行はじめます! 其の二
「答えなんてのはね、ずいぶん後になって振り返ってから、気がつくと落ちてるもんさね」
「・・・・・」
「だからあんたは、行く。それで良いんだよ」
門川君は、白と金の細長い姿を見ていた。
眼差しが揺れている。
たくさんの感情が湧き起こり、ざわめいているんだろう。
苦しみ、悲しみ、せつなさ。
巡り合い、触れ合い、思い出。
そのうえでの決意と行動。
「それで良い」と肯定してくれた事を、彼は感謝しているんだろうか。
「さあて・・・。ちょいと! あんた達!」
主さんは、鬼達に向かって声を張り上げた。
「あんた達はお呼びじゃないよ! 元居た所へお帰り!」
鬼達は、その声を聞いて居心地悪そうにしている。
でもやっぱり逃げ出すまではいかない。
こちらの様子を伺うようにしている。
「ふん、さすがは鬼だね。でもだいぶ力は封じられてるはずだよ」
主さんは、こちらに濃紅の目を向けた。
「なにぐずぐずしてんだい。さっさとお行き」
「主さん、あたし達を助けるために来てくれたんだね?」
「こんな見た目の悪い奴らに近所をうろつかれたんじゃ、空気が悪くて仕方ないからねぇ」
別に助けに来たわけじゃないんだよ。
主さんは、そっけなくそう言った。
「・・・・・」
「だからあんたは、行く。それで良いんだよ」
門川君は、白と金の細長い姿を見ていた。
眼差しが揺れている。
たくさんの感情が湧き起こり、ざわめいているんだろう。
苦しみ、悲しみ、せつなさ。
巡り合い、触れ合い、思い出。
そのうえでの決意と行動。
「それで良い」と肯定してくれた事を、彼は感謝しているんだろうか。
「さあて・・・。ちょいと! あんた達!」
主さんは、鬼達に向かって声を張り上げた。
「あんた達はお呼びじゃないよ! 元居た所へお帰り!」
鬼達は、その声を聞いて居心地悪そうにしている。
でもやっぱり逃げ出すまではいかない。
こちらの様子を伺うようにしている。
「ふん、さすがは鬼だね。でもだいぶ力は封じられてるはずだよ」
主さんは、こちらに濃紅の目を向けた。
「なにぐずぐずしてんだい。さっさとお行き」
「主さん、あたし達を助けるために来てくれたんだね?」
「こんな見た目の悪い奴らに近所をうろつかれたんじゃ、空気が悪くて仕方ないからねぇ」
別に助けに来たわけじゃないんだよ。
主さんは、そっけなくそう言った。