神様修行はじめます! 其の二
怖気づきながらも鬼達は唸り、隙有らば攻撃しようとしている。
しま子が、鬼達とあたし達の間に立ちはだかった。
すさまじい形相で、鬼達を睨みつける。
ここから先は一歩も通さない。
そんな気迫に満ちている。
「しま子、一緒に行こう」
あたしの言葉に、しま子はふるふると首を横に振った。
「この子はここで足止め役をするつもりのようだねぇ」
「だって、しま子も鬼なんです。力が封印されてしまってるんじゃ・・・?」
「お互い封じられてる同士、地力のデカい方が勝つって事さ」
「そんな・・・」
充分には戦えないしま子を残してなんて・・・。
いくら敵も条件は一緒とはいえ、しま子はひとり。
相手はこんな多人数なのに。
「天内君、先を急ぐぞ」
「門川君。だって・・・」
「しま子を信じろ」
「・・・・・」
「それに、何を言ってもしま子はここから動かないさ。絶対に」
しま子・・・。
両足で、しっかりと大地に立つしま子の背中。
鬼達に正々堂々と向かう姿。
凛とした気高い表情。
自分にとって譲れないものを、誇らしげに宣言している姿。
しま子、しま子・・・。
しま子が、鬼達とあたし達の間に立ちはだかった。
すさまじい形相で、鬼達を睨みつける。
ここから先は一歩も通さない。
そんな気迫に満ちている。
「しま子、一緒に行こう」
あたしの言葉に、しま子はふるふると首を横に振った。
「この子はここで足止め役をするつもりのようだねぇ」
「だって、しま子も鬼なんです。力が封印されてしまってるんじゃ・・・?」
「お互い封じられてる同士、地力のデカい方が勝つって事さ」
「そんな・・・」
充分には戦えないしま子を残してなんて・・・。
いくら敵も条件は一緒とはいえ、しま子はひとり。
相手はこんな多人数なのに。
「天内君、先を急ぐぞ」
「門川君。だって・・・」
「しま子を信じろ」
「・・・・・」
「それに、何を言ってもしま子はここから動かないさ。絶対に」
しま子・・・。
両足で、しっかりと大地に立つしま子の背中。
鬼達に正々堂々と向かう姿。
凛とした気高い表情。
自分にとって譲れないものを、誇らしげに宣言している姿。
しま子、しま子・・・。