神様修行はじめます! 其の二
しま子、あたしもすごく誇らしい。
しま子と出会えて仲間になれたことが。
しま子はあたしの、あたし達の誇りだよ。
ありがとう、しま子・・・!
「ほらほらお行きよ。早くお行きったら。愚図だねぇまったく」
「うああぁ~~」
「さぁ天内君」
「うん! ありがとう主さん! しま子!」
「だから別にあんた達のためじゃないよ」
走り出したあたし達の背中に、主さんの声が聞こえる。
「あ、ちょいと、門川の坊や」
「・・・なんだ?」
「一応、これだけは言っておくよ」
「・・・・・?」
「全ての命ってのはね・・・」
しま子と並び、鬼達に向かいながら主さんは言葉を続ける。
「生まれるべくして生まれてくる。そういうもんさ」
ピクリと、門川君が震えた。
「生まれてきて良かったのか、なんて頭の悪い事を考えるもんじゃないよ」
「・・・・・」
「まったく人の子ってのは、愚かで無知だねぇ」
門川君は・・・何も答えなかった。
唇を、きゅっと結んで。
そして黙ったまま、主さんに目礼した。
彼はあたしの手をとり、まっすぐ走り出す。
渡り廊下へ上がって、奥方の部屋へ向かって進む。
あたし達は行くべき場所へ向かって、一気に突き進み始めた。
しま子と出会えて仲間になれたことが。
しま子はあたしの、あたし達の誇りだよ。
ありがとう、しま子・・・!
「ほらほらお行きよ。早くお行きったら。愚図だねぇまったく」
「うああぁ~~」
「さぁ天内君」
「うん! ありがとう主さん! しま子!」
「だから別にあんた達のためじゃないよ」
走り出したあたし達の背中に、主さんの声が聞こえる。
「あ、ちょいと、門川の坊や」
「・・・なんだ?」
「一応、これだけは言っておくよ」
「・・・・・?」
「全ての命ってのはね・・・」
しま子と並び、鬼達に向かいながら主さんは言葉を続ける。
「生まれるべくして生まれてくる。そういうもんさ」
ピクリと、門川君が震えた。
「生まれてきて良かったのか、なんて頭の悪い事を考えるもんじゃないよ」
「・・・・・」
「まったく人の子ってのは、愚かで無知だねぇ」
門川君は・・・何も答えなかった。
唇を、きゅっと結んで。
そして黙ったまま、主さんに目礼した。
彼はあたしの手をとり、まっすぐ走り出す。
渡り廊下へ上がって、奥方の部屋へ向かって進む。
あたし達は行くべき場所へ向かって、一気に突き進み始めた。