神様修行はじめます! 其の二
絹糸は黙り込んだ。

そして、ゆっくりと話し出す。


「明確な、自決の意識があったかどうかまでは、分からぬがの」

「・・・・・・・」

「小娘を手放し、大切なもの全てが消え去ってしもうたからのぉ」


あたしは、牢の中の門川君を見た。

倒れて動かないその姿を。

血の気の失った、生気の無い顔を。


そして・・・



「ばっっかやろおおぉぉ――!!!」



大絶叫しながら、思いっっきり鉄柵を蹴っ飛ばした!!


「いででででで―――!!」

「バカはお前じゃ! 足が折れるぞ!」

「バカは門川君よ! どう考えても!」


あたしは足を手で押さえて、ぴょんぴょん跳ねながら絹糸に叫んだ。


「頭良いわりにはバカだとは思ってたけど、ここまでバカとは思わなかった!!」


バカ、バカ、バカ、大バカ!!


本当に、どこまでバカなら気が済むの!?

門川の人間はバカばっかりかっ!?

バカ勢ぞろいかっ!?

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