神様修行はじめます! 其の二
しま子だって、どんなにあんたを心配したことか!


門川で独りぼっちになったしま子。


どこでどうやって、水と食料を調達したのか・・・。


毎日毎日。かかさず毎日。


見つかれば、きっとただでは済まない。

どんな目に遭わされるか知れない。


それでも運び続けた。

たった独りぼっちで。

食べてもらえない食料と水を。


あんたの体を、ただひたすら心配して。


そのしま子の姿が・・・

あんたには見えなかったのか!!



見えなかったはずがない!

見ようとしなかっただけだ!

自分で勝手に壁を作って、勝手に心も目も曇らせた!

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