神様修行はじめます! 其の二
絹糸の美しい体毛はむしり取られ、肉が見えてしまっている。
血でベットリだ。
その肉もあちこち食い千切られている。
子猫ちゃんの真珠のようだった毛並みは真っ黒に汚れ、泥の塊のようだ。
疲弊しきっているようで、フラフラしている。
「絹糸! 子猫ちゃん! 大丈夫!?」
「永久、我が子に治癒の術を頼む・・・」
「分かった。もう心配ない」
「永久様・・・」
絹糸達の所へ駆け寄ろうとしていた門川君の足が止まった。
あたしの耳もその声に、びくん!と反応した。
この声・・・
この声は・・・
いや、まさか・・・・・
「お見事な勝利でございます。おめでとうございます」
あたしの目は、信じられないほど意外なものを見ていた。
その意外なものは地面に座り込み、こちらを見ていた。
間違いない。
確かに間違いない。あれは・・・
せ・・・
「セバスチャンさんっっ!!!」
あたしは飛び上がってそう叫んだ。
生きてたのっ!!?
生きてたんだっ!!!
無事だったんだねっ!!
あぁ! 良かった良かった良かった!!!
あたしは奇声を発しながら、大喜びでセバスチャンさんの所へ駆け寄った。
血でベットリだ。
その肉もあちこち食い千切られている。
子猫ちゃんの真珠のようだった毛並みは真っ黒に汚れ、泥の塊のようだ。
疲弊しきっているようで、フラフラしている。
「絹糸! 子猫ちゃん! 大丈夫!?」
「永久、我が子に治癒の術を頼む・・・」
「分かった。もう心配ない」
「永久様・・・」
絹糸達の所へ駆け寄ろうとしていた門川君の足が止まった。
あたしの耳もその声に、びくん!と反応した。
この声・・・
この声は・・・
いや、まさか・・・・・
「お見事な勝利でございます。おめでとうございます」
あたしの目は、信じられないほど意外なものを見ていた。
その意外なものは地面に座り込み、こちらを見ていた。
間違いない。
確かに間違いない。あれは・・・
せ・・・
「セバスチャンさんっっ!!!」
あたしは飛び上がってそう叫んだ。
生きてたのっ!!?
生きてたんだっ!!!
無事だったんだねっ!!
あぁ! 良かった良かった良かった!!!
あたしは奇声を発しながら、大喜びでセバスチャンさんの所へ駆け寄った。