神様修行はじめます! 其の二
つ・・・・・
強い。
ハンパなく強い。
さすがは土の民、権田原一族。
アスファルトもブチ破る、雑草顔負けの強さだ。
「た、たくましいね・・・」
「当然ですわ。権田原の図太さは、こんなもんじゃありませんわよ!」
「ちょっと羨ましいかも・・・」
「なにを気弱な事を。人間、転んでもタダで起き上がっちゃダメですのよ!?」
おっほっほ、と口元に手を当て、たくましい笑い声を上げる。
はあ、確かに。
お岩さんなら転んだ先の、金目の物を根こそぎ掬い取ってから立ち上がりそうだね。
見習わなきゃならない部分は、あるかも。
「ねぇ、だからアマンダ・・・」
お岩さんは急に、なんとも言えない表情になる。
「他の女なんかに負けないで」
「え?」
「他の女なんかに永久様を取られちゃだめよ。そんなの絶対許さないから」
「・・・・・」
「永久様を・・・お願いね」
「お岩さん・・・」
お岩さんは、少しだけうつむいた。
笑っている口元が陰になる。
でもまたすぐに、にぃっと笑って顔を上げた。
「わたくしのことは心配御無用ですわ」
「お岩さん」
「だってわたくしにはセバスチャンがおりますもの!」
そう言ってお岩さんはセバスチャンさんを見た。
セバスチャンさんもお岩さんを見て、力強くうなづく。
ふたりは視線をしっかりと合わせ、微笑んだ。
強い。
ハンパなく強い。
さすがは土の民、権田原一族。
アスファルトもブチ破る、雑草顔負けの強さだ。
「た、たくましいね・・・」
「当然ですわ。権田原の図太さは、こんなもんじゃありませんわよ!」
「ちょっと羨ましいかも・・・」
「なにを気弱な事を。人間、転んでもタダで起き上がっちゃダメですのよ!?」
おっほっほ、と口元に手を当て、たくましい笑い声を上げる。
はあ、確かに。
お岩さんなら転んだ先の、金目の物を根こそぎ掬い取ってから立ち上がりそうだね。
見習わなきゃならない部分は、あるかも。
「ねぇ、だからアマンダ・・・」
お岩さんは急に、なんとも言えない表情になる。
「他の女なんかに負けないで」
「え?」
「他の女なんかに永久様を取られちゃだめよ。そんなの絶対許さないから」
「・・・・・」
「永久様を・・・お願いね」
「お岩さん・・・」
お岩さんは、少しだけうつむいた。
笑っている口元が陰になる。
でもまたすぐに、にぃっと笑って顔を上げた。
「わたくしのことは心配御無用ですわ」
「お岩さん」
「だってわたくしにはセバスチャンがおりますもの!」
そう言ってお岩さんはセバスチャンさんを見た。
セバスチャンさんもお岩さんを見て、力強くうなづく。
ふたりは視線をしっかりと合わせ、微笑んだ。