神様修行はじめます! 其の二
閉じた目の奥まで、光が踊ってる。

いろんな色彩の星がピカピカする。


ううぅ~~・・・こりゃ、辛いわ。


ゆっくりと両目を開けた。


まだ星が点滅してるよ・・・。


ぱちぱちとまばたきをしてると、絹糸の姿がぼんやりと見えてきた。


「絹糸・・・」

「小娘、ようやったの」

「え?」


・・・・・!!


鉄柵が、消えてるっ!!

牢が開いてる――っ!!


何の隔たりもなくなった空間の目前に、横たわる彼の姿。


あたしの視界はいっぺんにクリアになった。


「門川君―――!!!」


あたしは飛ぶように駆け寄った。


ほら、ほらね!

あんたがあたしに与えたものが、今こうして、あんた自身を助けてるんだよ!


巡ってるんだよ。繋がってる。


ちゃーんと、こうして繋がってるじゃないの!

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