神様修行はじめます! 其の二
彼の体を抱き起こそうとした。


うぅ・・・お、重い~~!


もともとスリムな体形のうえに、さらに痩せて体重減ってるはずなのに!


なんでこんな無駄に重いのよ!?


でも負けないっ!

頑張れあたし!


うぅ~っと歯を食いしばる。

すると、すっと彼の体重が軽くなった。


え? ・・・・・・あ。


「しま子」

「うあぁ~~」


しま子が門川君を、軽々とお姫様抱っこしていた。


「力仕事は自分にまかせろ、だそうじゃ」

「しま子・・・」


ありがとう、しま子!


後は、どうやって気付かれずにここから脱出するか、なんだけど・・・。


来た道を戻るわけにはいかない。

もう祠は壊れてしまったし。


どうしよう・・・。


「どれ、変化もできぬ、治癒能力もない神獣は・・・」


絹糸がスタスタと先に歩き出す。


「知識を使うとするかの」

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