神様修行はじめます！ 其の二

闇のふたつの顔

暗い場所の階段って怖い。

段差が良く見えないから、しょっちゅう足が突っかかる。


足探り状態で階段を登っていった。


ゆっくりとしか進めないから、かなり時間がかかる。


距離、けっこうあるなあ・・・。

どこまで続くんだろう。

それに、どこに続いてるんだろう。


まさか、出てみたら奥方の部屋のど真ん中でした・・・


なんて事、ないよね！？

まさかね！？


でも・・・

何が起こっても不思議じゃあないもんな。


なにせ、あの奥方だ！

何をやらかすか、予測つかないからな。あの鬼ババ！


―　ごんっ！　―


頭のてっぺんが、固いものにぶつかった！


いったぁ～・・・。

なによっ、鬼ババの呪いか！？


上をキッと見上げると、扉が見えた。

あっ！　きっと出口だ！