神様修行はじめます! 其の二
「白妙は、この沼に勝手に住み着いておる主じゃ」

「その名で呼ぶんじゃないと言ってるだろう」

「他に呼びようがあるまい」


白妙さんは、機嫌悪そうにそっぽを向いた。


名前呼ばれるのキライなんだ・・・。

えーっと、じゃあ・・・


「主さん、さっきはどうやって怨霊を退治したんですか?」


本当にすごかったなあ!

何かの力が作動したふうもなかったのに。

あっさりと退治しちゃった!

いったいどうやったんだろう。


「こやつは、退魔と浄化に類する力を持っておるのじゃ」

「退魔と浄化?」

「存在そのものが、究極の魔よけの札のようなものじゃ」


へーっ、すごいっ。


あれほどの強力で大量の怨霊を、簡単に払っちゃうなんて!


一家に一匹いれば怖いもの無しだぁ!


「あたしの豊かな内面に触れて、皆、改心するのさ」


主さんは、そう言って笑った。

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