神様修行はじめます! 其の二
「門川は気に入らないが、天内は気の良いヤツが大勢いたねぇ」


「お主が知っている者も、その子孫も皆、逝った」


「・・・・・・・・・・・・」


「この小娘は、天内最後の生き残りじゃ」


主さんは、あたしをじっと見つめた。


そしてまた、はあぁ~っと息をつく。


「しかたない。義理を通さないわけにもいかないね」

「礼を言うぞ」

「それには及ばないよ」


主さんが、するすると沼に近づく。


「とても、生きて向こうにたどり着けるとは思えないしねぇ」



・・・・・はいっ!!?


今、なんておっしゃいましたっ!!?


あたしは、ぐいんっ!と首を回して絹糸を見た。

絹糸は、すっと顔をそむける。


・・・ちょっと!

こら! こっち向け絹糸!


どういう事なのか説明してよ!

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