神様修行はじめます! 其の二
行くぞ! 行ってやるーっ!


半分ヤケクソ気味に決意したあたしを、主さんが慰める。


「水の流れを速めておくよ。できるだけ助けになるように」

「ありがとうございます」

「天内は、本当に気の良い連中だったよ。あんたが最後なんて寂しいよ」

「主さん・・・」

「いっぱい赤子を産んで、どんどん増やしとくれ」


・・・・・。


「・・・はいっ!」


あたしは、笑顔で力強くうなづいた。



「では行くぞ」


あたし達は、沼に向かって並んだ。

しま子に抱えられた門川君の髪を、そっと撫でる。


大丈夫だよ。心配しないで。

きっとうまくいく。

無事にたどり着ける。


あたしが・・・

きっとあなたを守るから・・・。

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