幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「守らなければいけないんだ。僕は。そのためだけに産まれてきたんだ」



守れない自分は、


必要とされない。



「僕は、弱いんだよ。なのに…どうして僕が選ばれたんだろう……」



守れなかった自分。
家に戻ってからのほうが、辛かった。


『一族の恥だ………!』


庇ってくれたのは、兄と父だけだった。

‘姫だって怖い思いしたんだから’



そうは言ってくれたが、そのときには小野寺自身が壊れていた。



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