幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「まあ、お前に過去なにがあったかは知らないが」



土方が呟くように言った。


「少なくともお前の存在は俺たちにとって必要だから」


「……………」



「今の俺たち壬生浪士組の置かれている立場っていうものは、まさに何というか…。必要ではないどころか煙たがられる存在だ」



「煙たがられる……?」



ああ、とこくんと頷く土方。



「京の正式な護衛をまだ認められていないんだ」


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