幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
土方は何やら右手を差し出した。



「返す」


そこにのっていたのは…

「緑石……?」


小野寺がタイムスリップした恐らくの原因・緑石があった。



「研究はしたが、ただの何の変哲もない石だということだ」


石を受け取る。




このひと月、とにかく沢山のことがあった。


時空を移動し、知らない人と暮らし、知らない生活をしている。



陰陽師という職の傍ら学生として生活していた平成の時代。



小野寺家の使命。


ある人を護ることで必死だった。



息がつまる生活が当たり前だと思っていたこのセカイが、変わった。


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