幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「なんだ?藤堂」


「………いやあー…」

言いづらそうな藤堂…



「…用がないなら行くが」


「いやいやいやいや!芹沢さんが呼んでだ!」






「…………………え」










空気が凍りついた瞬間だった。









************


「入れ」

冷たい声が響いた。


「………………失礼します」


シャッと襖を開く。

そこにいたのは……



「久しいな。元気でやっとったか?小野寺姫」




芹沢鴨。
壬生浪士組局長が笑みを浮かべて座っていた。



「……ああ」

小野寺はそっと襖を閉めた。

< 141 / 693 >

この作品をシェア

pagetop