幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「芹沢さんのことだ」


芹沢-…



さっきのことがあってか、小野寺は少し表情を歪めた。


「随分まえから、あの人の動向は、幕府からも忠告されていたんだが、最近はどうも行動が過ぎるんだ」




-…確かに。

小野寺がこちらの時代に来てからも、何度か芹沢に関する事件が起きたらしい。




長州の重役がいるかもしれないとされた店に火を放ったり、とにかくやることが強引だった。


結果、全て浪士組のためになる行動なのだが、やはり幕府は許していなかったようだ。




「俺もあの人がやっていることが全て間違いだとは思わない」


土方は隊士を1人1人見るようにして言った。



< 152 / 693 >

この作品をシェア

pagetop