幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
風を切る音が聞こえた。


「芹沢あああああ」

「小野寺姫が命じる。式神よ、我らを守り給へ!」



カッ!






小野寺は、口に式神を挟んだ。


「何?」
じろりと睨む青蓮院。


「小野寺姫や新撰組は今日芹沢鴨を殺すという歴史だ。何で止めるの?」

「…はっ」

小野寺も青蓮院を睨み付けた。


「いきなり飛び出してきて何を言う阿呆が。僕がお前の話を信じたとでも?」


歴史?
意味が分からない。

何で止めるか?
決まっているだろう。



そのとき……


「小野寺!!!」スパンッ

襖が開いた。




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