幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
夢だからか、で済めばいい。



だが、小野寺は気づき始めていた。





これはただの夢ではないのだろう、と。





肌に何かが触れると、「感覚」があるのだ。


夢だと信じたい。でも…



「小野寺姫に名は間違いないな?」



土方は小野寺を睨み付ける。




「…僕は確かに小野寺姫だが」

「どこから来た?」



「…え?」


「…言葉を間違えた」







土方は、一度言葉を切る。













「いつから来た?」










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