幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「……何言ってんのか分かってんの?お前」


すると。





――――とん、













「……………え?」




背中に、冷たく堅い感触。




「…なに?」


壁に、押し付けられていた。





「………何の真似だ、土方」


「お前、知ってんだろ?」



意地の悪そうな笑みを浮かべる。



「俺が、島原に通ってること」

「…いつか、沖田が言ってたな」


「なら分かるだろ、バカ」



顔が、近付く。


鼻と鼻が当たった。




「俺、男なんだけど」


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