幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
第拾参章 大切なもの
拾参 大切なもの
----------
『お願い!姫、助けて、いやああああっ』
『乃愛ちゃ、乃愛、やめろ…っ、乃愛ちゃんを離して!』
身をよじってもよじっても、離れない、腕。
ビリッ
布の切れる、特徴のある音が聞こえた。
『乃愛ちゃん……!』
『嫌!痛いよ!やめてよ!触んないで、汚い!』
『俺のどこが汚いんだよガキめ!!』
『いやああああああああっ』
やめろ。
やめろ、やめろ、やめてくれ。
僕はあんな悪夢を、思い出したくない。
『おい、こいつ、あの紫蓮院家の娘だろ?』
『ご令嬢の初体験ビデオか…。マニアには高くつくぜ』
そんな下品な会話が耳を刺激する。
----------
『お願い!姫、助けて、いやああああっ』
『乃愛ちゃ、乃愛、やめろ…っ、乃愛ちゃんを離して!』
身をよじってもよじっても、離れない、腕。
ビリッ
布の切れる、特徴のある音が聞こえた。
『乃愛ちゃん……!』
『嫌!痛いよ!やめてよ!触んないで、汚い!』
『俺のどこが汚いんだよガキめ!!』
『いやああああああああっ』
やめろ。
やめろ、やめろ、やめてくれ。
僕はあんな悪夢を、思い出したくない。
『おい、こいつ、あの紫蓮院家の娘だろ?』
『ご令嬢の初体験ビデオか…。マニアには高くつくぜ』
そんな下品な会話が耳を刺激する。