幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「病気についても一緒だ。簡単な風邪なら僕の力でも治せるだろう。でも、それが不治の病なら話は別だ」
そこまで言うと、沖田がふっと視線を下げた。
「…いや、治せないというより、もし治したならば」
小野寺は、視線を外し、空を見た。
広くて、灰色だった。
「僕がその病気を、引き受けることになってしまうんだ」
よく言うだろう?
この世界の基本は‘等価交換’だって。
そう付け足して、小野寺は笑った。
「……ふーん。説明してくれてありがとう、おのでらん!」
話が終わると、沖田が明るい声で笑った。
そこまで言うと、沖田がふっと視線を下げた。
「…いや、治せないというより、もし治したならば」
小野寺は、視線を外し、空を見た。
広くて、灰色だった。
「僕がその病気を、引き受けることになってしまうんだ」
よく言うだろう?
この世界の基本は‘等価交換’だって。
そう付け足して、小野寺は笑った。
「……ふーん。説明してくれてありがとう、おのでらん!」
話が終わると、沖田が明るい声で笑った。