幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
理不尽すぎるだろ!!!!!!!!!
「ま、報酬は出すよ」
「………報酬?」
青蓮院は、意地の悪い笑みで人差し指を突きつける。
「教えてやるよ。お前がやらなきゃいけないこと」
不可解なことだらけなのは確かだ。
何の目的でやってきた?
何をすればいい?
何故この時代?
なぜ、「小野寺姫」?
「………貴様……っ」
「ね?いいバイトでしょ?」
笑う。
「ド・レ・イ・さ・ん☆」
あぁ、ほんとに嫌いだ、こいつ。
冷静に考えて、そう思った。
――――――
――――
――
赤蓮院学院生徒会室で、透き通るような声が響いた。
「レンくん、行くの?」
少女は斜め下を見、少年に話しかけた。
「ああ。行ってくる」
少年は、笑う。
「小野寺姫のところへね」