幕末ﾄﾘｯﾌﾟｶﾞｰﾙ～陰陽少女と新撰組～

「……到着次第、すぐにでも捜索を始める」


沖田の病気は今更どうにもならない。
そうやって自分を無理矢理納得させるようにしていた。

あいつは新撰組のために、まだ戦いたいと言った。



それなのに、俺がこんなところで立ち止まってどうする？




彼の為にも新撰組の為にも、立ち止まってはいけない。

前に向かって進まなければならない。




――だから小野寺、無事でいてくれ。








土方にとって特別な存在の女の子を思い浮かべる。


生きていてくれ。頼むから。




総司だけではなく、お前まで俺を一人にするのか？