幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「……小野寺…………」


愛しい、
誰よりも大切な女の子。

宝物みたいな女の子。



土方にとって小野寺は、この戦乱の世における、唯一の光だった。

唯一の癒やしだった。



「恋」という懐かしい感情を、久しぶりに思い出させれくれた存在だった。






「…………馬鹿野郎…!」


「何が馬鹿だ。この極悪面め」










―――――――え?












「…なんだ?そのアホみたいな顔は」



この毒舌は、
この独特な話し方は、





この、声は――――…





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