幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「久しぶり」


凛とした声が響いた。





――――――「土方」


嗚呼、小野寺姫の声だ。



----------


「小野寺ちゃんっ」

永倉の明るい声が響いた。


その前方で小野寺は、にこりと笑った。



笑ったその顔は、

まるで天使のようだった。





「小野寺ちゃん、どうやって…!?」

「普通に帰してもらえたよ。あちらの目的は果たせたらしいからな」



…全く。
どれだけ心配したと思っているんだ。



「何かされてない?大丈夫だった!?」

「ああ。…やらされたのは雑用くらいだ」



隊士たちの質問を次々に答える小野寺。



< 370 / 693 >

この作品をシェア

pagetop