幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
それは「過去の小野寺姫」と
「現在の小野寺姫」を表す。


守れなかった自分。
それが「私」の小野寺なのだ。



小野寺の過去に何があったのか、実際に見ていたわけではないので間接的にしか分からない。

「私」の小野寺と
「僕」の小野寺





どちらが本当の小野寺姫?






「小野寺……」

抱き締める力が強まった。



「お前、どこまで自分を責めれば気が済むんだよ……」





彼女の「守る」ことに対する執着は少し異常だ。


いや、異常すぎる。




彼女は、守れない自分が許せないのだ。




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