幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「だいすき」
そう言って笑う姿は、あまりにも美しくて、あまりにも愛らしかった。
「………俺も」
土方は、再び彼女にキスを落とした。
それは、美しい満月の晩。
一つの恋が実るのと同時に、
崩壊の歯車が回り始めた―…
―――――
―――
―
「…これはなんだ?てめえら」
会津藩主・松平容保は目の前に立つ男たちを睨みつけた。
「近藤さんの態度にはもう、納得出来ねえんだ」
八月。
永倉新八、原田左之助、斎藤一、島田魁らが非行五ヶ条を提出する。
そして………
「あ。すみません。こちらが新撰組の屯所で間違いないですか?」
「え?あぁ、そうだが」
元治元年10月27日。
小野寺が表の落ち葉を掃いていると、とある青年を筆頭に、何人かの人物がやってきた。
「……あの、君は?」
「あ、申し遅れました」
男は笑った。
あまりに美しい青年だった。
「伊東甲子太郎(イトウカシタロウ)と申します。今日からこちらでお世話になります」
伊東甲子太郎ら、新選組に入隊。
そう言って笑う姿は、あまりにも美しくて、あまりにも愛らしかった。
「………俺も」
土方は、再び彼女にキスを落とした。
それは、美しい満月の晩。
一つの恋が実るのと同時に、
崩壊の歯車が回り始めた―…
―――――
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「…これはなんだ?てめえら」
会津藩主・松平容保は目の前に立つ男たちを睨みつけた。
「近藤さんの態度にはもう、納得出来ねえんだ」
八月。
永倉新八、原田左之助、斎藤一、島田魁らが非行五ヶ条を提出する。
そして………
「あ。すみません。こちらが新撰組の屯所で間違いないですか?」
「え?あぁ、そうだが」
元治元年10月27日。
小野寺が表の落ち葉を掃いていると、とある青年を筆頭に、何人かの人物がやってきた。
「……あの、君は?」
「あ、申し遅れました」
男は笑った。
あまりに美しい青年だった。
「伊東甲子太郎(イトウカシタロウ)と申します。今日からこちらでお世話になります」
伊東甲子太郎ら、新選組に入隊。