幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
拾玖 伊東甲子太郎
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理由はついさっきにさかのぼる。
「今日は風が強いですね」
「そうだな」
新しく入隊すると名乗った伊東甲子太郎という男は、大変人の良さそうな人間だった。
そんな彼を局長である近藤に会わせるため、小野寺は屯所内を伊東その他諸々と一緒に歩いていた。
「と、いうか」
伊東は笑った。
「新撰組には女性がいらっしゃるんですね。禁止だと聞いていたので、いないかと」
「…うーん。私の場合は少しイレギュラーなんだよ」
そう言って小野寺は道を進んだ。
「……あなたは隊士なのですか?」
「……隊士というか、術士に近いな。陰陽道を営む家柄ゆえ」
「へえ!」
伊東さんの目があまりにキラキラしていて、やりづらいです
By小野寺
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理由はついさっきにさかのぼる。
「今日は風が強いですね」
「そうだな」
新しく入隊すると名乗った伊東甲子太郎という男は、大変人の良さそうな人間だった。
そんな彼を局長である近藤に会わせるため、小野寺は屯所内を伊東その他諸々と一緒に歩いていた。
「と、いうか」
伊東は笑った。
「新撰組には女性がいらっしゃるんですね。禁止だと聞いていたので、いないかと」
「…うーん。私の場合は少しイレギュラーなんだよ」
そう言って小野寺は道を進んだ。
「……あなたは隊士なのですか?」
「……隊士というか、術士に近いな。陰陽道を営む家柄ゆえ」
「へえ!」
伊東さんの目があまりにキラキラしていて、やりづらいです
By小野寺