幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「伊東…!ちょっと…」

「あ、取れました」


伊東は数秒もかからないうちにパッと小野寺から手を離した。


「あ、ありがとう…」
「どういたしまして」

にこりと笑う伊東に思わず顔を赤らめてしまった。



「さ、さぁ早く近藤のところへ…」

「何やってんだ?てめえら」




低い声が聞こえた。




「…………………え?」

そこに立っていたのは…




「土方、沖田?」


沖田は小野寺が屯所に戻ってから少しすると、屯所へ戻ってきていた。


新撰組の人手不足と、何より本人の意志からだった。



< 394 / 693 >

この作品をシェア

pagetop