幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
気がつくと、人が集まってきている。

奇異の目で見られているのは、小野寺なのだが。






「触るなッ!」




小野寺はギッと男を睨みつけた。





「威勢がいいのねぇー。変な着物なのに」



「は?着物?これは制服なのだが」



「…?せ………?」






不思議そうな表情をする男。



こちらがしたいわ!






とにかく。
この状況は打破しないといけない。




何が何やら分からないが、とにかくチンピラに絡まれたわけで、しかも小野寺自身が注目されているわけで。






「なに?あの着物」

「あれは女なのか?」

「髪も下ろしてるし…」






チラホラ聞こえる声。

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