幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
可哀想だなんて、思って欲しくないんだ。


「おのでらん」

沖田は、静かに呟いた。



「もし」

もし、



「僕が死んでも、助けようなんて思わないでね」


小野寺は大きく紫色の瞳を開いた。



「おき、」

「おのでらんは」



そこまで言って、息を呑んだ。



「……………おのでらんは、」








―――――――
――――
――


「あ、山南さん」


沖田と話終えて廊下に出ると、そこには噂の(笑)山南敬助がいた。



「なんか元気なくないか?」




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