幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
その笑顔はあまりに綺麗で。

思わず見とれてしまいそうになった。


「……お前に頼るほど僕は落ちぶれてなんかいたい


まぁ毒舌は健在なのだが。


それに、

と小野寺は付け足す。


「……お前みたいな人間も笑うんだな」



「あっちゃー小野寺ちゃん毒舌う☆」





ふっ、



小野寺は、


笑った。





「面白いな、君たち」



それはまるで、
お菓子を手いっぱいに貰った少女のような無邪気な笑顔で。





「ありがとう」







あまりに美しかった。


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