幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
元から童顔だったおかげであまり変わらないといったら変わらないわけだが。


「………いや、大人っぽくなった」

悠は笑った。



「あっちで好きな男でも出来た?」

「……………ッ」




土方の顔がフラッシュバックする。






土方、

沖田、

斎藤、

藤堂、

永倉、

原田、

伊東、

近藤、

芹沢、




彼らはもう、この世界にはいない存在だ。


「死」んだ存在。






「お兄様……」


悠は小野寺を強く、強く抱き締めた。



「ごめん、姫。ごめんな。ごめんな………」




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