幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「君は、どうしてここに…?」


小野寺が外に出ようとすると、斎藤がその動きを制止させようと左手を出した。



「外で出来る話ではない。入ってくれ」






――――――
――――
――



「潜入捜査!?」


「………少し声を押さえてくれないか。小野寺」





思わず声を上げてしまったその口を、小野寺は慌てて抑えた。


斎藤は今現在御陵衛士の一人らしい。

藤堂や伊東と同時に新撰組を出たのだという。




「………近藤さんから頼まれたんだ」



斎藤は表情を変えずに続けた。



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