幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
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…………え?



「こんな遅い時間にどうしたんですか?」


にこり、と青年は笑った。


それは、身の毛がよだつような、笑い。







「ねえ、小野寺さん。お願いがあるんです」



、、、、、、
伊東甲子太郎は、囁いた。













「僕、明日、」



明日。


その言葉が斎藤の声と重なり、頭の中で繰り返される。





「資金取り立てなどの用で近藤さんに呼ばれてるんです」







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「資金の取り立てとかこつけて、新撰組は伊東を暗殺するつもりだ」






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