幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
永倉の目が、細くなった。





「これ以上俺たちに関わるな。拒むなら、殺す」

「…………」



「陰陽師だかなんだか知らないけど、これは俺たちの問題だ。女が口を出す事じゃない」

それは、突き放す言葉。



「君の目的とやらは、俺たちの知ったことじゃない。正直、未来がどうだとかよく分からないし」




冷たい、目だった。






「関わるな。干渉するな。さもないと、殺す」


永倉は、動かない。
まるで小野寺が一歩でも動いたら殺すとでも言っているかのように。




「……それが、お前の望みなのか?」


小野寺の唇が動いた。





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