幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「と…どめ?」
「俺はも……もう、むし、の息だよ……?ころ、せよ」
藤堂は、笑顔だった。
「平助………」
「なに、いまになって怖じ気づいてんだよ………。ば、か」
空を見上げる。
「殺してくれよ。格好悪いじゃん……」
「平助……」
己を貫いた、立派な死。
誰が見ても美しく儚い死だ。
でも、生きたい。
共に生きたい。
そんなぐじゃぐじゃでみっともない感情が、己の中で渦巻く。
生きたかった。
「藤堂」
小野寺が静かに口を開いた。
「ここで死ねば、この先何も変えられないし、何も見れないんだぞ……?」
「俺はも……もう、むし、の息だよ……?ころ、せよ」
藤堂は、笑顔だった。
「平助………」
「なに、いまになって怖じ気づいてんだよ………。ば、か」
空を見上げる。
「殺してくれよ。格好悪いじゃん……」
「平助……」
己を貫いた、立派な死。
誰が見ても美しく儚い死だ。
でも、生きたい。
共に生きたい。
そんなぐじゃぐじゃでみっともない感情が、己の中で渦巻く。
生きたかった。
「藤堂」
小野寺が静かに口を開いた。
「ここで死ねば、この先何も変えられないし、何も見れないんだぞ……?」