幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
それは、武士にあるまじき感情。
生まれてはいけない感情。


殺さないと生き残れないこの世界では、生まれてはいけない感情。






何かを捨てる勇気が無い者に、世界は変えられないのだから。





「でも、僕らは武士である前に一人の人間だ。これは紛れもない事実で、僕らが殺した沢山の人に家庭があって、仲間がいて、愛する人がいたのも紛れもない事実だ」



そんな当たり前で、でも残酷なことから逃避していた。






しかし、小野寺はその事実と正面から向き合った。


残酷で、辛くて、悲しい世界と、向き合った。





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