幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
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――


その日の晩、小野寺は久し振りに土方の部屋を訪れた。


「おい」

「…なんですか」



土方は手招きし、小野寺に対して「ここに座れ」と自分の膝を指した。




「………いや、何故に?」

「いいから座れ」




言われるがままにちょこんと座る小野寺。







「(かわい………!)」

「土方ー?」


不思議そうに見上げる小野寺。



「………お前なぁ…」

土方は思わず赤らめた顔を手で覆った。


(嗚呼、もう。可愛すぎてヤバい)





二年振りに出会った恋人をぎゅっと抱きしめる。




「…おま、どうした?」

顔を赤らめながら土方を見る小野寺。

「酔ってるのか?」

「いや。酔うほど飲んでない」



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