幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「はぁ……っはぁ…」


門へ突っ込んでいった三人。
小野寺、土方、沖田は屋敷の入り口を目指した。




「……しつこいな」
土方が顔をしかめる。

銃弾は止むことなく、むしろ最初より勢いは増していた。




「…………はぁ、はぁ」

「おのでらん……」






陰陽道は万能の魔法ではない。
力を使えばそれに見合ったものを失う。


「等価交換」が原則なのだ。





「………式、持ちこたえてくれ…」

そう言う小野寺の顔は青白い。
汗が垂れ、唇の色が変わっていた。



「………うぅ…っ」

「おのでらん」




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