幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「…………え?」

見ると、沖田が小野寺に向かって笑いかけた。



「もういいよ、術を解いても」
















―――――……え?




「沖田……何を言って…」

「このままじゃ銃弾を止めるので精一杯で、おのでらんは術を使えない。……第一」言葉を切る。



「この様子を見るに、上層部と会う前に君の体力が尽きる」











その通りだった。





「でも術を解いたら、」

「間違いなく軍隊が屋敷内に攻め込んでくるだろうね」


「分かってるなら何故…」


「僕が止める」




















「何を…言っているの?」

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