幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

――「初めまして、お嬢さん」

――「小野寺ちゃん、言ってやれー☆」


――「君を守るって決めたからね」


――「ふん…感謝するとでも言っておこうか」


――「壬生浪士組の、沖田総司です」


――「僕って、いつ死ぬのかな?」



――「………おき、」

――「出てって」



――「私は今ここにいるよ。沖田」





――「おのでらん、『陰陽師』って肩書きやめて『陰陽師(笑)』にしたら?」

――「お前、人の傷口に塩塗って楽しいのか?」

――「楽しいよ!」





――「僕は、武士だから」

――「だから僕は、命にかえても君を守るよ」






――「僕だって君に出会ってから変わったんだよ」


――「僕だけじゃない。新撰組のみんなが君のお陰で変わった」

――「真っ直ぐな君を見て、麻痺していた自分の心が溶けたんだ。新撰組に入った頃の気持ちを思い出せた」


――「君と出会ってから、僕たちが見る世界も変わったんだよ」






――「ありがとう、姫」











――「愛していたよ」









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