幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
第参拾弐章 再会と別れ
参拾弐 再会と別れ

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「ハロー。お久しぶり、小野寺姫」

小野寺と土方の前に立ちはだかるのは、数名の男性だった。



「元気だったー?」





この男のことを忘れたことはない。


「青蓮院……!!」

「そんなに睨まないでよ」にこっ



「俺はあんたとの再会、楽しみにしてたんだよ?」





最後にこの世界で彼と出会ってから、二年が経過している。

17歳だった青蓮院は19歳の姿になり、背の高さも顔つきも以前とは違うように見えた。





「ま、楽しみにしてたのは俺だけじゃないみたいだけどね」

「は?」


「お久しぶりです。小野寺さん」








すると、

青蓮院の背後にいた男が一歩踏み出した。



「てめえは…!」
土方の顔が強張る。


「木戸です。小野寺さん、お元気そうでなによりです」





木戸孝允。
元の名を桂小五郎。

長州の中心人物だ。




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