幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
第参拾参章 今、何を望むのか
参拾参 今、何を望むのか
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「小野寺さん。貴女の言っていることがただの我が儘だと思いませんか?」
光が止むと、木戸は微笑んだ。
「………重々承知の上で言っています」
「戦わずして本来負けるはずである戦を途中中止。その上新しい世になっても位にはつけろ。とういう風に聞こえますが」
否定は、できない。
「……貴女は、未来人だそうですね」笑う。
愉しそうに、笑う。
「未来でのことは碧くんから聞いていますよ。それでも尚、貴女が負け戦に協力する理由が分かりません。何故なのですか?」
そう囁き、木戸は一歩、また一歩と小野寺に近寄る。
そして、その距離30センチのところまで詰め寄った。
「…………」
「貴女、近くで見ると本当に美しい女性ですね」
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「小野寺さん。貴女の言っていることがただの我が儘だと思いませんか?」
光が止むと、木戸は微笑んだ。
「………重々承知の上で言っています」
「戦わずして本来負けるはずである戦を途中中止。その上新しい世になっても位にはつけろ。とういう風に聞こえますが」
否定は、できない。
「……貴女は、未来人だそうですね」笑う。
愉しそうに、笑う。
「未来でのことは碧くんから聞いていますよ。それでも尚、貴女が負け戦に協力する理由が分かりません。何故なのですか?」
そう囁き、木戸は一歩、また一歩と小野寺に近寄る。
そして、その距離30センチのところまで詰め寄った。
「…………」
「貴女、近くで見ると本当に美しい女性ですね」