幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
息をするように、人を殺す。
「私の世界は殺し合いなんて滅多にない場所です。私、最初はすごく彼らが怖くて……可哀想に見えた」
「可哀想に?」
「はい」
人を殺すことにしか意味を見いだせない。
頼れるのは己だけ。
「なのにあの人たち、未来からやってきたばかりの私には『頼ってくれ』って言ったんですよ?…ふふっ」
小野寺は、花のような笑顔を見せる。
嗚呼、この子はこうやって笑うのですね。
木戸は目を細める。
「そして、段々。本当に少しずつですけど、私たちはお互いを信頼するようになりました。そして私、気付いたんです」
……いや、気づかされた、か。
「青蓮院に言われてね」
「碧くん…?」
「私の世界は殺し合いなんて滅多にない場所です。私、最初はすごく彼らが怖くて……可哀想に見えた」
「可哀想に?」
「はい」
人を殺すことにしか意味を見いだせない。
頼れるのは己だけ。
「なのにあの人たち、未来からやってきたばかりの私には『頼ってくれ』って言ったんですよ?…ふふっ」
小野寺は、花のような笑顔を見せる。
嗚呼、この子はこうやって笑うのですね。
木戸は目を細める。
「そして、段々。本当に少しずつですけど、私たちはお互いを信頼するようになりました。そして私、気付いたんです」
……いや、気づかされた、か。
「青蓮院に言われてね」
「碧くん…?」