幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「…何?あんた」

「君、生きたくないんでしょ?」


俺とあまり歳の変わらない男はピッと俺の手首を指さす。


「それ、そーゆー意味だろ?」




そこには、ギタギタに切りつけられた赤色があった。



「別に」

「オレ、君のこと知ってんだよ?」

「俺は知らない」

「ねえ、青蓮院碧」



すると、男は笑った。
愉しそうに、笑った。





「君、違う世界に行ってみない?」















…………………は?






何こいつ、
何言ってんの?

ただの馬鹿なのかイカレ野郎なのか。


これをマジで言ってたら、こいつ相当のキチガイだぞ?





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