幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
――「おい、外を見てみろ。小野寺姫。人間がいるだろ」

――「………ああ」







「あの時、君は私に教えてくれた」
敵とは、何かを。


「私は君のお陰でその大切なことに気付いたんだ」

だから、





「青蓮院碧という存在は、私にとって意味があるものだ!私にとって必要な存在なんだよ!!」






なんで、
なんで、




「な……んで、死…にそうな今、そんな……」そんな、



「そんな、生きたくなるようなことを言うんだよ……!」






ずっと、誰かに必要とされたかった。
ずっと、誰かに「青蓮院碧」を認めてもらいたかった。



寂しかったんだよ、俺は。














――「君を、未来に帰す」





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